2024/12/23
広報委員会 防災のタネを撒く「全国防災ジュニアリーダー育成合宿」12/21
毎年開催されている「全国中学生・高校生防災会議〜全国防災ジュニアリーダー育成合宿〜」の令和6年度の開催地は、諫早水害や雲仙・普賢岳噴火などの災害を経験した長崎県。
12月20日(金曜日)から2泊3日で計画されたこの事業は、災害大国・日本の未来の担い手である全国各地の中学生・高校生を対象に防災・減災について考える機会を設けることを目的として実施されています。
今回の参加校23校。中学生・高校生、教員やボランティアなど総勢98名での合宿は、限られた時間の中で参加者同士がコミュニケーションを取り合えるような仕掛けが随所にしつらえられたプログラムが用意されていました。
事前準備するもののひとつ「名刺」は、それぞれの個性が表現され、名刺交換から始まるワークショップは新鮮に感じました。
講義を聴くだけではなく、ワークショップの時間が準備され、それぞれの考えを発表し、質問をし合うなど熱気あふれる空間はインプット・アウトプットするには最高のシュチュエーションです。
参加者ごとに防災や減災に取り組んでいる経験値は異なっていても、目指している方向が同じであれば、建設的な議論ができ、いいアイディアを自分自身の防災・減災活動のヒントにする。
講師の諏訪清二氏(防災教訓学会会長)の「災害を体験していなくても、語り継ぐことはできる」というメッセージは強く印象に残りました。
災害の恐怖・危機感だけを伝えていく防災から、大きく一歩踏み込んだ「防災教育」。
「阪神・淡路大震災」から30年の節目を前にいま一度、時代の変化に沿った手法で考え直す必要があることを参加者である中学生・高校生のみなさんから課題提起された気もします。
「防災」というキーワードで集った全国の皆さんがこの防災会議から持ち帰った”タネ”をそれぞれの地域で蒔き、大切に育てた未来を想像すると期待に心が膨らみます。
取材日:2024年12月21日
取材場所:島原文化会館
<主 催>
国立青少年教育振興機構(https://www.niye.go.jp/)
全国中学生・高校生防災会議(https://www.niye.go.jp/services/bousai.html)