2024/12/05
長崎県佐世保市「杜たまゆら市」開催報告 11/23
報告者 直木 隆一郎・渋谷 香奈
「新嘗祭」である11月23日(土祝)、長崎県佐世保市相浦地区にある飯盛神社の境内を会場に「杜たまゆら市」を開催しました。
昨年に引き続き2回目となるこの催しは、地域で収穫された新米を竹林整備で伐採された竹で炊飯するワークショップがメインプログラムです。
ノコギリやナタ、小刀を使うことも初体験のこども達は、切り出された竹から飯ごうを作ることからスタート。防災士や消防団員のスタッフがコツを伝えながら、製作します。
新米や水の計測も周囲のおとなはサポートすることに徹し、こども達自身で完成を目指してもらいました。
炊きあがるまでの約1時間は、竹で箸や取り皿を思い思いに作ってもらいました。
また災害時の炊き出し訓練を「DISASTER LIVE COOKING」と題し、限られた水や熱源の中で、さらに廃棄物の量を少なくする調理法を教えてもらいながら豚汁とイノシシ汁を作りました。
環境アドバイザーでもある松本由利防災士から教わる暮らしの知恵は、災害時に温かい食事を食べるために身に付けてもらいたいスキルばかり。
参加者からは、普段からも家事で使えるので勉強になったなどの感想もいただきました。
炊きあがった新米はピカピカ光り、竹底の焦げたごはんもこども達にとっては新鮮な経験だったようです。災害が起きた時、ライフラインが止まったとしても、炊飯する技術があれば食事をすることができます。
ごはんの硬さが水加減で調整できること、火や道具は危ないこと、そしてこどもにも炊飯ができることなど、楽しみながら知るきっかけを作ることができました。
防災士の資格を取ったあと「何をしたらいいのか分からない」と感じていた方々には、イベント運営にご協力いただき、防災士活動の一端を体験してもらえたこともいい機会となりました。
こども達の達成感に溢れた笑顔をこの先もずっと守っていけるよう、安心安全な地域づくりにも力を入れていきたいと感じた充実した一日となりました。