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2022/11/07

千葉県大網白里市 千葉県下最大の防災訓練「第43回九都県市合同防災訓練」開催 3会場で称賛 10/23

大塚 晃一(千葉県防災士)
千葉県防災士連絡会、首都圏防災士連絡会

 10月23日、千葉県下最大の防災訓練「第43回九都県市合同防災訓練」(千葉県主催)が千葉県大網白里市で開催された。千葉県防災士連絡会は、昨年(コロナ禍で中止)に引き続き参加要請に応諾。県内各地から32名の精鋭が訓練に参加し、視察の自治体防災関係者や一般市民見学者から、その実力を高く称賛された。

1.避難所運営訓練会場(市立増穂北小学校)
避難所運営訓練会場では、出展者中、最大の展示面積に3テーマを展開した。
①パネル展示で「避難所生活の心得」をクイズ問答形式で説明。
②映像で「避難所利用のルール」」コンパクトに解説。
③避難者のだれもが避難所開設業務に携われるように開発された「避難所開設スタータキット」を展示説明した。
 千葉県知事も視察の足を止め、私たちの説明に熱心に耳を傾けられ、幾つかの質問もいただいた。

2.防災フェスタ屋外会場(大網白里アリーナ駐車場)
防災フェスタ屋外会場には、災害復旧活動に携わる15団体が出展。千葉県防災士連絡会は、NTTに次ぐ2番目の広さの展示面積に、4テーマを展開した。
①千葉県防災研修センターで指導するメンバーによる行動展示「倒壊家屋からの救出訓練」を、当会がフォローアップ研修で指導している県の災害対策コーディネータ茂原チームと訓練を実演。
②県内各地に出動し、防災啓発活動を行っている「GENSAIカー」は、防災グッズの展示と備蓄食を300食を無料配布。
③当会の防災教育研究部会は、オリジナルに開発した「防災クイズ釣り堀」を山武市防災士協会メンバーと実施。
子ども向け防 災啓発展示が少ない中で、多くの親子連れが立ち寄り、クイズの答えを書いた魚を釣り上げようと ゲームを楽しんだ。
④ロープワークには、キャンプブームの影響もあったのか、多くの一般見学者が立ち寄り、ロープと戯れた。
千葉県防災士連絡会ブースに立ち寄った知事は会員に拍手で出迎えられ、興味深く私たちの実演を視察された。救出資機材を試したり、魚釣りゲームを楽しむ県民と和まれるひと時を過ごされた。

3.防災フェスタ屋内会場(大網白里アリーナ)
屋内会場参加団体30団体の中で、最大の展示面積にパネル展示、映像、デモ用家具転倒防止模型、感震ブレーカーデモ器等で構成したテーマ展示「家庭防災の七福神巡り」を展開。
耐震、地震火災、水害、避難方法、備蓄、避難生活の健康維持、防災の知恵について楽しく学べる展示を展開した。訓練終了時間を超えていたが、このブースにも知事が立ち寄られ、ねぎらいの言葉をいただいた。
知事の視察は、合同防災訓練3会場の視察時間約80分のうち、千葉県防災士連絡会の出展ブース3ヶ所に、その一割に当たる延べ8分ほどの視察時間を費やされ、参加メンバーの士気は大いに上がった。
後日、千葉県知事、千葉県消防協会会長から令状をいただいたことを申し添えます。
また、来場者の多く方が当会のリーフレットを手に取り、入会を希望されたり、わが街の総合防災訓練に参加してもらえないかと、複数の自治体の危機管理監や防災担当者からお声掛けをいただいたほか、数社のマスコミから取材を受けるなど、大きな成果が得られた。
さらに、大網白里市白里海岸で実施された、自衛隊・県警・県消防・海上保安庁他が参加する「救出 救助実動訓練」、ライフライン各社が参加する「ライフライン等応急復旧訓練」を、訓練参加招待者として臨席し全編を記録動画に収めることができた。今後の防減災啓発の場で活用する予定である。
今回の訓練は、十数年活動してきた当会の諸先輩の実績と、他の団体がまねのできない防減災活動が展開できる会員の実力、何よりも、今回の訓練参加に当たり、数か月の準備作業に尽力し、当日は広 い県内各地から前泊や早朝に参集いただいた防災士仲間の協働精神に感謝、感謝である。
願わくは、今回の訓練を見学された数千人の県民にとって、千葉県東方沖地震への備えの一助になる事である。