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2023/10/20

兵庫県加古川市「視覚障がい者を対象とする防災講座」9/22

 兵庫県防災士  横山 恭子

兵庫県明石市、加古川市、高砂市在住の視覚障がい者(16歳以上)を対象に実施されている「青い鳥学級加古川教室」が開催されました。

【日時】2023年9月22日(金)10:00~12:00
【場所】加古川市総合福祉会館
【主催】播磨東青い鳥学級加古川教室運営委員会(事務局:加古川市教育委員会社会教育課)

 2018年の明石会場(アスピア明石)では、講話の後に、明石市立清水高校、北高校、錦城高校のボランティア部をファシリテーターに迎えて防災ワークショップを実施しましたが、今回は90分の座学ということでしたので、動きや音を取り入れた講話にしました。

 緊急時のサイレンだけでも、消防車、パトカー、ガス会社の緊急車両など様々ですので、サイレンの違いや音が聞こえた時にどう判断し、どう不安を取り除くかなどを、実際にサイレン音を聞いていただきお話しました。
 他にも緊急地震速報の様々な音(テレビ、携帯電話など)と地震の時の身の守り方、災害用伝言ダイヤルの体験なども行いました。防災の知識を増やすことは、いざという時の不安を減らすことができる。そして、避難や避難所での生活は、障がい者だからできないのではなく、できることを増やし協力者を増やすことで、一緒に早期避難した人達の命も守ることができるということをお伝えしました。

・視覚障害に近い人は、近眼老眼の人や視野が狭くなる高齢者
・字が読めないのは子供や外国人も
・聴覚障害に近い人は耳の遠い高齢者

 みんな何かが苦手で完璧な人なんていないということと、障害ではなくてもそれに近い人は世の中にたくさんいるということ。
 障がい者、健常者と分け隔てするのではなく、みんなに優しいまちになるようみなさんから「困りごと」を発信してくださいとお願いしました。
 これから年末年始にかけて各地で防災訓練やイベントが増える時期になります。地域行事やイベントへも積極的に参加して体験を増やし、困りごとはどんどん発信して改善してもらいましょう。