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2022/07/13

令和4年度 加古川市立氷丘中学校 防災訓練

横山 恭子たかこ(兵庫県防災士)

【日時】令和4年6月14日(水) 13:30~15:30
【場所】加古川市立氷丘ひおか中学校(体育館、武道場、校舎、各教室、応急給水栓前 他)、加古川市立氷丘公民館(大ホール)

【参加者】氷丘中学校教職員、生徒、PTA 約800名   

【指導者】NPO法人日本防災士会 会員9名、加古川市防災部防災対策課1名、加古川市上下水道局配水課2名                    

【内容】
[1年生]教職員、生徒
・物資搬送訓練(物資搬出・伝達訓練〜備品庫の清掃〜物資搬入) 
・避難所開設実技訓練(防災ベッド2種、簡易トイレセット、間仕切りの組立て)
・応急給水訓練(組み立て式蛇口設置~水出し~給水袋での搬送体験)

[2年生]教職員、生徒、PTA
・担架搬送訓練(毛布担架、組み立て担架、徒手搬送)
・心肺蘇生法訓練(胸骨圧迫~AED)

[3年生]教職員、生徒
・避難所開設図上訓練(初のリモートワークショップ)

 2013年に、高砂市立荒井中学校から始めた「中学校防災訓練プログラム」を、加古川市立氷丘中学校では2016年にご提案させていただき、今年で7年目となった「大災害想定防災訓練」が、2年間の中止を経てようやく再開されました。
 「中学校防災訓練プログラム」は、1年生は災害前の訓練、2年生は災害発生直後の訓練、3年生は被災後の訓練と仮定し、3年間を通して防災知識と技術を身につけて卒業出来るよう学校と防災士が協力して行う防災授業です。(訓練の内容は、校区の環境や学校側の希望を重視しているため、学校毎によって違いあり。)
 防災士が一方的に押し付ける防災訓練ではなく、先生方に率先して関わっていただき一緒に作り上げるプログラムとして提案しています。
 氷丘中学校では、7年前の職員会議の結果、毎年1年生は『土嚢訓練』『簡易応急手当訓練』、2年生は『搬送訓練』『心肺蘇生法(AED)』、3年生は『避難所開設図上訓練』を実施してきましたが、コロナ禍で令和2年度、3年度の訓練が中止となり、5回目となる今年度は、感染症対策と訓練内容の見直しをし実施しました。
 今回の訓練では、加古川市が令和元年度から設置を進めてきた『災害用応急給水栓』の組み立て訓練を取り入れ、市防災対策課と市上下水道局配水課のご協力のもと、加古川市の中学生では初の応急給水訓練が出来ました。
 それ以外にも、コロナ禍を象徴するようなリモート配信を使った図上訓練のワークショップに挑戦するなど、様々な課題は残りましたが、先生方も防災士も指導する側のよい訓練にもなりました。
 7年間の防災訓練(防災授業)によって、生徒も先生も一緒になって汗を流し防災力を上げることで「助けられる人から助ける人」に変わってきた氷丘中学校。
 今後、進学や就職をして地域を離れても、氷丘中学校で学んだことを活かし、災害時には若い力が発揮できるよう期待します。
 指導や資機材準備等にご協力いただいた皆様のおかげで、今年も大きな怪我や熱中症もなく無事に訓練を終えることが出来ました。 心から感謝いたします。


1年生 物資搬送訓練(備品庫より物資搬出および伝達訓練~備品庫清掃~備品チェックリスト記入~物資搬入)

1年生 避難所開設実技訓練(段ボールベッド、防災アルミベッド、間仕切り、簡易トイレセット)

1年生 応急給水訓練(組み立て式蛇口設置~水出し~給水袋での搬送体験、バケツリレー)

2年生 救命講習

2年生 担架搬送訓練(毛布担架、組み立て担架、徒手搬送)

3年生 避難所開設図上訓練(リモート)

3年生 避難所開設図上訓練(リモート)

打合せ、反省会(防災士、担当教諭)