2022/09/22
北海道支部 会報18号インタビュー記事抜粋
日本防災士会常任理事・北海道支部支部長
横内 春三
心に常に「守るすべ」を
-家庭での備蓄の注意点は。
物を備えることで安心するのではなく、使い方を理解することが必要。例えば発電機は、使い方を間違えると一酸化炭素の危険がある。重量を把握していないと、いざというときに持ち運びできない。まずは避難を考えることが安全で、そのためにも自動車の燃料を常に満タンにすることを心掛けて欲しい。
業者とのつながり
-ブラックアウト時の対応は。
地域に発電機や蓄電池はあるが、気付いていない場合が多い。フォークリフトは機器を取り付ければ蓄電池の役割を果たし、長時間大量に電気を供給できる。普段からフォークリフトを所有する業者と地域がつながれば、災害時に活用できる。
また、500ミリのペットボトルに水を入れ、冷凍庫に常備することは有効と考える。実験ではペットボトルの水が完全に溶けるまでの時間は室内温度で2時間、クーラーボックスは10時間、通電した冷蔵庫内で20時間だった。停電時の冷蔵庫に入れれば食材保存に役立ち、溶けた後は飲み水として利用できる。