2022/11/21
福岡県那珂川市 いきいきリフレッシュ教室 学びの講座「防災⑤」開催 11/14
福岡県防災士 天野 時生
2022年11月14日(月)那珂川市片縄第一公民館にて、いきいきリフレッシュ教室 学びの講座「防災」5回目の講師をさせていただきましたので報告いたします。
この学びの講座は、那珂川市社会福祉協議会が主催し、65歳以上の高齢者を対象とした支えあい、健康づくり、仲間づくり及び生きがいづくりを目的とした教室で「防災」をテーマに7月と11月に計8回開催されます。
秋のさわやかな風が心地よい中、第5回目は那珂川市片縄第一公民館に会員9人、スタッフ3人が集まり、共通テーマの「命を守る我が家の防災計画」と題してお話しいたしました。内容は基本的な防災・減災の考え方、自然災害の内容、日本全国の昨今の災害発生状況、市内における災害発生状況等、市内の地質や地形、ハザードマップの見方と確認、命を守る3原則(備え、早期避難、絆の構築)等をお話しし、今回は特に9月に発生しました台風14号について自主防災会の取り組みを通してタイムラインを考えました。
実際の台風のニュース画面を活用して私が気象予報士となり台風情報を解説し、台風が最接近する前に何をすべきかを考えました。この台風14号は那珂川市の真横を通り過ぎたこともあり、災害を身近に感じてもらえたと思います。全体を通しての質問や意見は「備蓄品はどこで買えるのか」「避難所が遠い」「避難所に行ったが満員だった」「避難所のマナーが悪い」「平屋住まいはどうするのか」等とざっくばらんな意見があり、防災に対して意識が高いことを感じ、大変心強く思いました。
また、今後については、異常気象がさらに増える可能性を話し、世界の異常気象、IPCC報告やCOP27の情報も交えて参加者と語り合いました。そして必ず災害は起こること、自分事として考えること、新たな考え方で対応することを改めて学び、そのために日々の備えを行っていく必要性を訴えました。
時折、風が寒く感じることもあるひと時でしたが、今冬はラニーニャ現象が継続し、寒さが厳しくなることを確認し講座を終えました。これからも命を守る地域防災に尽力していきます。